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「第23回Spring-8 夏の学校」に参加してみた

  • hinoyutokutchem
  • 2023年8月29日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年11月2日



7月9日(日)から12日(水)に第23回Spring-8夏の学校があり、大型放射光施設SPring-8で放射光に関する講義と実習に参加してきました。



Spring-8夏の学校とは??



大学院修士(博士前期)課程の学生を対象に、次世代の放射光利用研究者の発掘と育成を目的として2001年より毎年開校されているプログラム

Spring-8のHPでは以下のように紹介されています。



「SPring-8で活躍する最前線の研究者による講義と実習を組み合わせて行うことにより、放射光の原理と利用研究の基礎を学ぶと共に、放射光を使う実習によって最先端の実験を体験し、またX線自由電子レーザー(XFEL)施設SACLAについても学ぶことができるようカリキュラムが準備されています。」



詳しくはHPを見てください。僕も幸運にも2023年度に参加することができました。



今回、全国から集まる所属、年齢、分野の違う受講生・研究者と交流することができるということで、緊張感を持ちながら新幹線で兵庫県相生市へ。


相生駅からSpring-8までは(緊張感ゼロに)バスに揺られること40分、会場に着きました。到着後、研究交流施設(宿舎)のチェックインをして、いざ部屋に。

シングルルームで2000円/1日だったのですが、部屋は広くて綺麗でした。


1日目と2日目は放射光に関する講義を受けました。

具体的にはどんな講義なのか??



講義1.放射光発生の基礎 --- 正木 満博(高輝度光科学研究センター)

シンクロトロン放射である偏向電磁石放射、アンジュレータ放射、コヒーレントシンクロトロン放射、自由電子レーザーなどについて、その発生原理と性質を直感的に学ぶ。


講義2.ビームライン ~光源と実験ステーションを繋ぐもの~ --- 仙波 泰徳(高輝度光科学研究センター)

X線光学の定性的な説明を行い、それらを利用したビームライン光学機器類について解説した後、熱対策などの技術的な問題について学ぶ。


講義3.X線検出器の基礎 --- 今井 康彦(高輝度光科学研究センター/理化学研究所)

各種X線検出器の原理から、先端的な画像検出器であるハイブリッド型ピクセル検出器の特徴までを学ぶ。


講義4.X線自由電子レーザー入門 --- 久保田 雄也(理化学研究所)

X線レーザーの仕組みとX線レーザーによって可能になったサイエンスをSACLAでの取り組みを中心に学ぶ。


講義5.X線イメージング --- 篭島 靖(兵庫県立大学)

屈折コントラスト法による高コントラスト動的観察、走査型X線顕微鏡による微量元素の二次元分布測定、X線顕微鏡トモグラフィーによる三次元内部構造の顕微観察、コヒーレントX線回折イメージング等を例に挙げ、SPring-8における応用例を学ぶ。


講義6.X線回折入門 --- 高橋 功(関西学院大学)

回折・散乱現象の基礎から出発し、原子によるX線の回折・散乱とそれを用いることでいかにして原子配列についての理解が可能になるのかについて学ぶ。また、理想的な結晶によるX線回折に加えて薄膜結晶や周期性を持たない非晶質材料の構造を理解するための放射光実験の例についても理解した。


講義7.XAFSの基礎 --- ⽥渕 雅夫(名古屋⼤学)

スペクトル発生の起源にまで遡り、そうした情報が含まれている理由を学ぶ。これによって解析で行なっている操作の意味を知り、より正しく/より良く解析を行うための基礎とした。



講義は9:00から17:30までありました。最近は大学院でも講義を受けることは無くなって、久しぶりの1コマ90分講義は大変かな、、と思いましたが全然そんなことはありませんでした。講演者の先生がわかりやすく解説してくれたことが大きいですね。





最終日前日には、同じ実習だったメンバーと焼肉へ(@しちりん焼肉だい)

大学や研究分野の異なる方々とこれからの目標や夢などを語り、良い刺激となりました!




これを機に放射光を利用した測定も行ってみたいです!

 
 
 

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